『尿蛋白陽性などの腎疾患の存在を示す所見』、もしくは『腎機能低下』が3ヶ月以上続く状態を慢性腎臓病(chronic kidney disease ; CKD)と定義し、慢性腎臓病対策を進める取り組みが進んでいます。 近年、慢性腎臓病対策が注目されている背景には、慢性腎臓病が糖尿病や高血圧などと同等、もしくはそれ以上の強い心血管疾患の危険因子であることが明らかになっているからです。 そのため腎臓内科では、尿蛋白、血尿といった尿以上から保存期腎不全の加療、および末期腎不全での人工腎臓療法を行っています。
当院の腎臓内科(人工透析)では、急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎の治療、保存期慢性腎不全に対する腎機能障害進行遅延、阻止のための治療、内シャント作成、血液透析導入、慢性維持透析、腹膜透析、シャントトラブルに対する血行再建(PTA)、白血球除去療法(LCAP)などを行っております。
当院では、人工透析管理システムを導入しております。患者様の体重を量ることで、その日の透析時間・透析液濃度・除水量などが透析装置に電送され個別に設定されます。また、モニタリング画面による一元管理がおこなえるため、透析中のわずかな変化も感知でき安全性・業務効率が向上します。業務効率が向上することにより、患者様一人一人に接する時間が増え、目のいきとどいたケア・より良いコミュニケーションをとることができます。
人工透析を行うために非常に大切なものは水です。高い水質基準を満たすため、定期的な生菌培養検査・エンドトキシンの測定を行っています。エンドトキシンとは、グラム陰性菌の細胞壁外膜の表層を構成している物質の1つです。エンドトキシンがごく微量でも体内に入ると、発熱・血圧低下など様々な炎症反応を引き起こします。そのため当院では、患者様がより安全・安心な透析を受けてもらうため、エンドトキシン濃度が1EU/L未満を維持するように水質管理をしています。
ベッドは、リクライニング・テレビはもちろんのこと、ベッド左右の間隔は約1mとっており、ゆったりとした居住空間の確保をしております。透析後食事の必要な方には一律500円(透析食)で提供させていただいております。
また、足が不自由な方、自宅から当院までの交通手段がない方には、タクシー会社と提携しております。マイクロバスにて送迎いたしております。
外来通院が困難な患者様は入院透析を行っております。その他に旅行の際の透析なども受付けており、様々な患者様のニーズに対応しております。
何かありましたらお気軽にご相談下さい。